
この記事では自動車メーカーの工場で働く際に
有ると便利な資格についてお伝えします。
ライン作業という仕事をご存じですか?
簡単に言うと各々、担当する仕事が割り振られていて、流れてくる製品に対して決められた作業を黙々とこなしていく仕事です。
自動車を製造するメーカーでは、多くの人がこの(ライン作業)で働いています。
特別な資格やスキル、経験が無くても出来ると言われる(ライン作業)ですが、本当にそうなのでしょうか?

実は持っていた方が就職や、昇進に有利な資格があるのでは?
と思っている方に向けて、今回は自動車メーカーの工場で使える資格についてお伝えしたいと思います。
結論から言いますと、自動車メーカーのライン作業では絶対に必要な資格は有りません。
…が、自動車メーカーに入社するのに有利になったり、希望する職場に配属されるために持っていた方がいい資格も有ります。
自動車メーカーの工場で勤務を考えている方に、ぜひ読んでいただきたい記事です。
とりあえず、生活のために工場で働く予定の人、なんとなく条件が良いから工場で働く予定の人。
履歴書や面接の際の【志望動機】悩んでいませんか?
ライン作業に資格は必要か?
そもそもライン作業に資格は必要なのでしょうか?
多くのライン作業では特別な資格は必要ありません。
特別な資格、技術、経験が無くても働けるのが工場のライン作業です。
でも資格を持っていた方が有利な事も多いんです。
就職する際はもちろん、実際に働き始めてからも資格があることで得をすることがあります。
例えば自動車メーカーの工場の面接で、”同じ年、同じような職務経験、同じくらいのやる気。”の2人がいたとします。
片方の人だけ自動車整備士の資格を持っていれば、面接で受かるのは資格を持っている人でしょう。
自動車メーカーの工場に就職が決まって、希望の部署がプレス課だったとしても、他の人がプレス金型取替作業者の資格を持っていれば、資格を持っている人がプレス課に配属されるでしょう。
自動車メーカーの工場に就職が決まって、いずれはライン作業では無く”改善”を行う部署に行きたい時に、アーク溶接作業者の資格を持っていて、日頃から改善活動を積極的にしていれば、部署移動の道も見えてくるはずです。
このように就職も、希望部署も、部署移動も、昇進も、資格を持っていることで有利に働く可能性があります。
ライン作業だから資格は必要ないと決めつけるのではなく、自分の興味のある資格、仕事で有利になりそうな資格があったら、積極的に取っておくことがおススメです。
ライン作業についてもう少し知っておきたい方は、こちらの記事もご覧ください。
ライン作業がなぜきついと言われるのか?楽にするコツはあるのかがわかります。
自動車工場で使える資格

では実際に自動車メーカーの工場で使える資格を見ていきましょう。
おススメしたいのはこちらの6つの資格です。
- 自動車整備士
- プレス金型取替作業者
- 危険物取扱者
- 有機溶剤作業主任者
- アーク溶接作業者
- フォークリフト運転技能者
順に見ていきましょう。
自動車整備士
自動車整備士の資格は国家資格です。一級、二級、三級と分かれていて、等級によって出来ることが変わってきます。
自動車を製造する工場で必要というよりも、自動車を整備する工場で必要な資格です。
自動車を製造する工場でライン作業をするのに、もちろん自動車整備士の資格は必要ありません。
ですが、自動車工場に就職する際に、アピールポイントになることは間違いないです。
自動車整備士の資格があることで、自動車に対する知識もスキルもあると思われて、面接でも有利になるでしょう。
入社後も、自動車整備士資格を持っている人は、自動車や作業に対する理解も早くて、中途採用でも昇進が早い印象です。
プレス金型取替作業者
プレス金型取り換え作業者の資格は、金型の取付や、取外し、調整を行うのに必要な資格です。
国家資格ですが難易度は低めで、学科講習と実技試験に合格することで取得できます。
学科試験が無いので、ほぼ100%合格できます。
プレス金型取り換え作業者の資格を持っていれば、自動車工場でプレス工程への配属を希望する人にとって、面接で大きなアピールポイントになります。
プレス工程への配属希望の方は、事前に取得しておくのも良いでしょう。
危険物取扱者

危険物取扱者は、消防法で定められた「危険物」を取り扱うときに必要な国家資格です。
危険物と一言で言っても、第一類から第六類まであり、危険物取扱者にも甲、乙、丙と3種類の資格があります。
甲種を取得しておけば消防法上のすべての危険物を扱えますが、資格取得条件や、難易度が高いです。
自動車工場では、第四類にあたるガソリンなどの引火性液体を扱うので、丙種の資格取得や、乙種第四類の資格取得をしておけば問題ないでしょう。
有機溶剤作業主任者
有機溶剤作業主任者は、有機溶剤を取り扱う仕事をするとき、現場で作業方法を決めたり、作業の指揮をしたりする際に必要な資格です。
有機溶剤を取り扱っている会社では、有機溶剤作業主任者を必ず設置しなければならないと労働安全衛生法で定められています。
資格取得は講習と学科試験で、2日間で取得できます。
難易度も低めで、講習をきちんと受けていれば事前に勉強していなくても、合格できます。
有機溶剤作業主任者の資格を持っていれば、自動車工場で塗装工程への配属を希望する人にとって、面接で大きなアピールポイントになります。
塗装工程への配属希望の方は、事前に取得しておくのも良いでしょう。
アーク溶接作業者
アーク溶接作業者は一般的な溶接方法であるアーク溶接の作業をするのに必要な資格です。
アーク溶接の業務に携わるには、アーク溶接等特別教育の受講が必要です。この特別教育を受けた人の事を、一般的にアーク溶接作業者と言います。
アーク溶接等特別教育の内容は、学科と実技の2種類で学科試験は有りません。アーク溶接の基礎知識や関係法令を学び、実際に溶接を実技で行う形です。
自動車工場では、設備の保全作業や改善活動などでアーク溶接を使う機会があります。
いずれはライン作業では無く、保全や改善メインの部署に異動したい人は取得しておきたい資格です。
フォークリフト運転技能者

フォークリフト運転技能者はフォークリフトを運転するのに必要な資格です。
当然ですが、普通自動車免許ではフォークリフトは運転できません。
工場内でも、もちろんダメです。フォークリフトの運転には資格が必要です。
フォークリフト運転技能者の講習内容は学科と実技です。両方に合格する必要がありますが、合格率は高く、90%を超えています。
自動車工場では様々な部品がトラックで工場内に入ってきます。
この入ってきた部品を、使用する場所まで運ぶのにフォークリフトが活躍します。
「物流」とか「受入れ」と言われる、部品を運搬する部署ではフォークリフトが動き回っています。

…自動車工場に入りたいけど、ライン作業は苦手。
こんな人は、フォークリフトの資格を取って部品運搬の仕事を狙ってみるのもいいでしょう。
ライン作業に資格は必要?まとめ

今回はライン作業に資格は必要?自動車工場で使える資格。についてお伝えしました。
自動車工場でおススメしたい資格はこちらの6つの資格です。
- 自動車整備士
- プレス金型取替作業者
- 危険物取扱者
- 有機溶剤作業主任者
- アーク溶接作業者
- フォークリフト運転技能者
自動車メーカーの工場では、絶対に必要な資格は有りません。
でも資格を持っていることで有利になることも多いです。
一度取得してしまえば、書き換えの必要もなく一生物の資格になる物もあります。
上に上げた資格は、たとえ自動車工場に縁が無くて転職したとしても、次の職場、工場でも使えることが多い資格です。
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興味がある資格、役に立ちそうな資格があったら、ぜひ資格取得を目指してみてはどうでしょう?
会社や学校に取らされた資格よりも、自分で考えて取った資格の方が使えることが多いですよ。
資格を取って自分を生かせそうな工場で働きましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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