
夜勤明けでクタクタなのに、布団に入ってもなかなか眠れない…
やっと寝ても、ちょっとした音ですぐ目が覚めてしまう…そんな経験、ありませんか?
結論から言うと、夜勤明けの過ごし方次第で“翌日の体調”が大きく変わります。
私自身、工場での夜勤歴が10年以上あり、最初の頃は疲れを引きずって翌日の仕事に影響することもしばしば。
でも、先輩たちのアドバイスや自分なりの工夫を重ねたことで、今では「夜勤明けのルーティン」が確立できました。
この記事では、実体験をもとに「夜勤明けに疲れを残さない過ごし方」5つを紹介します。
「寝ても疲れが取れない」「日中ダラダラ過ごしてしまう」と悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
夜勤明けは「過ごし方」で疲れの残り方が変わる
夜勤後の身体は、見た目以上にダメージを受けています。
ただ寝るだけでは回復しきれず、翌日まで疲れが残ることも珍しくありません。
ここでは、疲れを溜めないために意識すべき過ごし方や注意点を見ていきましょう。
間違った過ごし方は体調不良の原因に
夜勤明けは、単純に寝ればいいというわけではありません。
たとえば、帰宅してすぐにソファでうたた寝したり、カーテンを開けたまま昼寝したりすると、深い眠りに入れず疲れが抜けにくくなります。
さらに、食べすぎや脱水状態も回復を妨げる要因です。
つまり「なんとなく過ごす」のではなく、しっかりと自分の体調と向き合いながら回復のためのルーティンを意識することが大切です。
例えば寝る前にスマホを見たり、夕方まで爆睡してしまったりすると、体内時計が狂って夜に眠れなくなり、生活リズムが崩れてしまいます。
睡眠だけに頼るのはNGな理由
「とにかく寝れば回復する」と思いがちですが、実は質の低い睡眠では疲労が取れにくいです。
睡眠時間を十分に確保していても、浅い眠りや不規則なタイミングでの睡眠では逆に疲れが蓄積してしまうことも。
回復には仮眠の質、食事内容、光や音の環境調整といった“睡眠以外の要素”も密接に関わっています。
つまり「長く寝ればいい」という考え方は危険で、質の良い休息を得るためにはトータルでの調整が必要なのです。
夜勤明けの疲れをリセットする過ごし方5選

ここからは、実際に私が試して効果を感じた「夜勤明けの疲れをリセットする過ごし方」を5つ紹介します。
どれもすぐに実践できるものばかりなので、ぜひ今日から取り入れてみてください。
① 帰宅後すぐのシャワーで体内リズムを整える
夜勤明けの体には、毎回同じルーティーンを作ることで“スイッチの切り替え”がしやすくなります。
中でも帰宅後すぐのシャワーは、リズムを整えるのに効果的です。
夜勤後は交感神経が高ぶったままの状態。ぬるめのシャワーを浴びることで副交感神経に切り替えやすくなり、眠りやすい体に整います。
ただし、長風呂や熱すぎるお湯は逆に交感神経を刺激して眠りを妨げる原因になるため、10分程度の軽いシャワーにとどめるのがポイントです。
② 帰宅後のご飯は軽めにして胃腸に負担をかけない
夜勤後すぐにガッツリ食べると、胃腸に負担がかかって眠りが浅くなりがちです。
とくに揚げ物や脂っこい料理、ラーメンのような重たい食事は、消化に時間がかかり睡眠を妨げる原因になります。
一方で、空腹のまま寝るのもかえって睡眠の質が下がるため、消化に優しいおにぎりやバナナ、具だくさんスープ、ヨーグルトなどを軽めに取るのが理想です。
また、毎回同じようなメニューで軽食を取ることで、体が「この流れのあとに休むんだ」と覚えてくれるため、シャワーと同様にルーティーンの一環としても有効です。
③ 光・音をシャットアウトして“質の高い仮眠”を
夜勤明けの睡眠は、”時間”よりも”質”が重要です。
特に昼間の睡眠は、太陽の光や周囲の生活音の影響で浅くなりやすいため、環境づくりが欠かせません。
アイマスクや遮光カーテンで光を遮り、耳栓で音をシャットアウトすることで、深く安定した眠りを得ることができます。
また、エアコンのタイマーで室温を調整することで、寝苦しさや寒さによる中途覚醒を防ぐことができます。
睡眠環境を「整える」ことは、夜勤明けの回復力を大きく左右する要素です。
睡眠の質を高めるための工夫については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
④ 起床後に軽く体を動かして血流を促す
長時間寝ていると体が固まりがち。軽いストレッチや散歩をするだけで、血流が良くなって疲れが取れやすくなります。
出勤時間ギリギリまで寝ていると、かえって体がだるくなったり、頭がぼーっとしてしまうことも。
少し早めに起きて体をほぐすことで、交感神経がスムーズに働きはじめ、仕事モードへの切り替えがしやすくなります。
⑤ 無理に昼夜逆転させない生活リズムづくり
「夜勤だから昼夜逆転して当然」と思いがちですが、無理にリズムを変えると返って疲れがたまります。
特に休みの日まで夜型の生活を続けてしまうと、体内時計が完全に乱れてしまい、週明けの出勤が非常にツラく感じられることも。
できるだけ普段通りの時間に起きて、日中に2〜3時間の仮眠を取ることで、生活リズムを極端に崩さず、心身への負担を軽減することができます。
このサイクルを意識してルーティン化することが、夜勤と上手につき合うコツです。
特に夜勤のスタートは、リズムが安定せず体調を崩しやすいもの。
そんなときの過ごし方については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
夜勤明けにやってはいけないNG行動とは?

夜勤明けの疲れをリセットする方法は人それぞれですが、やってはいけない行動には共通点があります。
ここでは、夜勤明けにやってしまいがちな「逆効果な行動」を紹介します。
一見よさそうに思えることでも、実は回復を妨げてしまっているケースがあるため、注意が必要です。
長時間の爆睡は逆効果
夜勤後に何時間も寝てしまうと、体内時計がさらに乱れ、夜に眠れず次の夜勤に影響することもあります。
実際、長時間眠ったはずなのに、起きた後も頭が重く、身体がだるいままというケースも多く見られます。
適度な仮眠でリカバリーしつつ、日中に軽い運動や外の光を浴びることで体内リズムを整えるのが、疲れを残さない理想的な過ごし方です。
カフェインやスマホは控えるべき理由
カフェインは摂取後、最大で6時間以上体内に残るとされており、夕方以降の摂取は睡眠の質に悪影響を与えることがわかっています。
特にコーヒーやエナジードリンクを夜勤中に何本も飲んでしまうと、帰宅後に眠れなくなる原因になります。
また、スマホやタブレットから発せられるブルーライトは、脳を覚醒状態に保ち、メラトニンという睡眠ホルモンの分泌を抑えてしまいます。
ある研究では、就寝前1時間のスマホ使用で、入眠までの時間が平均で約30分遅れるというデータも。
夜勤明けにしっかり休息を取るには、カフェインの摂取はできれば夜勤の中盤までに抑え、帰宅後はスマホを手放してリラックスできる環境づくりを意識することが大切です。
夜勤後を快適に過ごすために揃えておきたいアイテム

夜勤明けの休息をしっかり取るためには、環境づくりが欠かせません。
特に睡眠の質を高めるためのアイテムは、体調管理に直結する重要なポイントです。
ここでは、私自身が使って効果を感じたおすすめのアイテムを紹介します。
遮光カーテン・アイマスク・耳栓の3点セット
日中でも快適な睡眠をとるためのマストアイテムです。
特に工場勤務などで夜勤がある人にとっては、外の光や生活音を遮断することが、疲労回復の鍵となります。
光・音の刺激を減らすことで、睡眠の質がぐっと高まり、短い睡眠時間でも深い眠りを得やすくなります。
どれも安価で手に入るものばかりなので、まだ使ったことがない人は、ぜひ一度試してみてください。
以下に、実際におすすめしたいアイテムを紹介しています。
気になったものがあれば、ぜひチェックしてみてください。

快眠アイテムを探し出すと沼なのでご注意を!
快眠グッズやリラクゼーション系アイテムも有効
アロマや低反発まくら、ヒーリング音楽なども睡眠の助けになります。
一見「女性向け」のようなイメージを持たれがちですが、実際には男性でも効果を実感している人は多くいます。
むしろハードな夜勤を乗り越えるためには、こうした“自分を整えるアイテム”を上手に取り入れることが重要です。
手軽に入手できるので、まだ試したことがない方は、ぜひ一度使ってみてください。
以下に、実際におすすめしたいアイテムを紹介しています。
気になったものがあれば、ぜひチェックしてみてください。

こちらも沼です!
それでもツラいなら…生活を見直す選択もあり

ここまでいろいろな対策を紹介してきましたが、それでもどうしても体がつらいと感じる人もいるかもしれません。
夜勤の負担は人によって異なり、どれだけ工夫しても体質的に合わないケースもあります。
そんなときは、無理に耐え続けるのではなく、働き方そのものを見直すことも必要です。
部署異動・勤務形態の相談をしてみる
夜勤が体質的にどうしても合わない人もいます。 睡眠リズムの乱れが慢性的な体調不良やメンタル面の不調にまでつながるケースもあるため、決して軽視できません。
我慢を続けるよりも、まずは上司や人事に相談して、日勤中心の部署や交代勤務への変更を打診してみることをおすすめします。
職場によっては、事情をしっかり伝えれば柔軟に対応してくれるケースもあります。
ただし、中には「夜勤そのものが向いていない」と感じる人もいます。
そうした方向けに、夜勤が合わない人の特徴や見極め方を詳しくまとめた記事もご用意しています。
▶ 夜勤が向いてない人の5つの特徴とは?無理せず見極めるコツ
転職を視野に入れるのも1つの手
どうしても夜勤が合わないなら、無理をせず昼勤中心の職場への転職も検討しましょう。
実際、工場勤務の場合は部署異動が難しいケースも少なくありません。
人員の固定化や生産ラインの体制上、柔軟な配置転換が難しい企業も多いため、自分の希望に合った働き方を叶えるには、職場そのものを変えるという選択も視野に入れる必要があります。
工場専門の求人サイトでは、夜勤なし・日勤のみの求人も多く取り扱われているので、自分に合う環境を探してみるのも良いでしょう。
以下に、夜勤なし・日勤のみなどの求人を豊富に掲載しているおすすめの工場専門求人サイトを紹介します。
「夜勤が合わない」と感じている方は、ぜひ一度チェックしてみてください。
夜勤明けの疲れを残さないためのポイント総まとめ

夜勤明けの過ごし方は、体調や生活リズムに直結する重要なポイントです。 ちょっとした意識の違いで疲れの残り方が変わり、翌日の仕事にも大きく影響します。
以下に、今回紹介した内容のポイントをまとめました。
- 帰宅後はぬるめのシャワーで体内リズムをリセットする
- 食事は消化の良い軽めの内容にして、胃腸の負担を避ける
- アイマスクや耳栓などで、昼間でも眠れる睡眠環境を整える
- 出勤ギリギリまで寝ず、少し早めに起きて体を動かす
- 昼夜逆転を防ぎ、日中に仮眠をとるスタイルを習慣化する
- 長時間寝すぎない、スマホ・カフェインを避けるなどNG行動に注意する
- 快眠グッズやリラクゼーションアイテムを積極的に取り入れる
- 夜勤がどうしても合わない場合は、部署異動や転職も視野に入れる
この記事が、夜勤明けを少しでも快適に過ごすヒントになれば幸いです。
まずは自分に合いそうなことから1つでも試してみてください。
体がラクになる実感があれば、継続するモチベーションにもつながります。 無理なく、自分の体と向き合いながら働ける環境づくりを、今日から少しずつ始めていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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