
この記事では、ライン作業が早い人・遅い人の違いについてお伝えします。
期間工で働く人や、自動車メーカーで働く人向けです。
期間工の方、自動車メーカーのライン作業で働いている方、
ラインに乗れていますか?
特別なスキルや資格が無くても、誰でもできると言われるライン作業。
でもラインに乗れないと、めちゃくちゃつらい仕事ですよね。
この記事ではライン作業の早い人と、遅い人の違いを知ることができます。
こんな人におススメの記事です。
- ライン作業に乗れなくて毎日、会社に行くのがつらい
- なぜ自分だけライン作業が間に合わないのか、わからない
- もう半分くらいライン作業に乗ることを諦めてる
まずはライン作業が早い人と遅い人の違いを知ることから、始めてみませんか?
違いを知れば、対策もできます。
ライン作業歴10年越えで、班長もやっていた私(おと)が気づいたライン作業が早い人の特徴をお伝えします。
一緒にライン作業が遅い人から、早い人に変わっていきましょう。
「そもそも私はライン作業に向いていないのでは?」と悩みだした方はこちらの記事もご覧ください。
5つの質問に答えることで、ライン作業の適性がわかります。
ライン作業が早い人と、遅い人の一番の違い
工場の仕事は色々。
ライン作業もあれば、非ライン作業の仕事も沢山あります。
ライン作業の中にも、ラインスピードが速くて作業量が少ない仕事だったり、ラインスピードが遅くて作業量が多い仕事だったり、色々。
工場の仕事を選ぶときには事前の情報収集が大切!
理想の工場選びには、プロに相談するのが近道です。

ライン作業が早い人と遅い人の一番の違いは何でしょう?
手先が器用な事でしょうか?
運動能力が高い事でしょうか?
安心してください。
ライン作業が早い人と遅い人の一番の違いは経験です。
不器用な人でも、運動能力が高くない人でも、ある程度経験をつめば出来るのがライン作業です。
特別な資格やスキルが無くてもできる仕事がライン作業です。
ライン作業のスピードは続けることで上がっていきます。

とは言え、早めにライン作業のスピード上げたいですよね
ライン作業が早くなることで、仕事も楽になりますし、職場の人間関係もよくなります。
ライン作業のスピードを上げたい人は読み進めください。
ライン作業に慣れるまでの期間を知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

ライン作業が早い人と、遅い人の動き
まずはライン作業が早い人と遅い人の動きの違いを見てみましょう。
ライン作業が早い人
以外かもしれませんが、ライン作業が早い人の動き自体は速くありません。

矛盾していると思いますか?
でも実際に作業観察してみると、そうなんです。
ライン作業が早い人は、無駄のないコンパクトな動きで淡々と作業をしていきます。
動き自体は速くない人が多いです。
簡単そうにリラックスして作業しています。
ライン作業が遅い人
ライン作業が遅い人の動きは…
速いです。
大きいです。
激しいです。
大きな動きで、速く、激しく動くのでミスも多いです。
うまく噛みあって、ベストラップを出すこともありますが、ミスが重なりワーストラップを出すこともあります。
平均すると遅いです。
頑張ってる感はとても出ているのに、遅いです。
今現在、ガムシャラに動いている方は、自分の動きを一度確認してみましょう。
ライン作業にお悩みの方は、1度、立ち止まってラインに乗れない要因を探すのも近道です。
ライン作業が早い人と、遅い人のイレギュラー対応
続いての違いは、ライン中にイレギュラーが有った時の対応です。
ライン作業が早い人
ライン作業が早い人は、余計な事をしません。
決められた仕事を淡々とこなして、イレギュラーが有ればライン進行者に連絡します。
作業の失敗や、作業遅れ、トイレに行きたい等も普通に連絡して処置してもらいます。
余計な事をしている暇がない事を、わかっているので躊躇なく連絡をします。
そもそもライン進行者の仕事は、基本的にイレギュラー対応なので遠慮する必要は無いはずです。
ライン作業が遅い人
ライン作業が遅い人は、すぐに余計な事をします。
イレギュラーが有っても自分で対処しようとします。
ラインに乗れない負い目からなのか、ライン進行者に連絡することを嫌がる人が多いように思います。
ボルトの締め付けミスを自分で修正しようとしたり、一生懸命動いて作業遅れを自分で取り戻そうとしてミスをしたりします。
こんなことをしていたら、ライン作業が遅くなるのも納得です。
ライン作業が早い人と、遅い人の視野
ライン作業が早い人と、遅い人では視野も違ってきます。
ライン作業が早い人
ライン作業が早い人は、視野が広いです。
自分が作業している位置や、前工程の状況なんかも把握しています。
「この位置で作業開始したら遅れるな…。」とか「前工程の人が遅れてきているな…。」など作業しながら見ています。
周りの状況も見えているので、遅れの連絡も早めにできます。
ライン作業が早い人はライン全体をなんとなくわかっているので、落ち着いて作業しています。
ライン作業が遅い人
ラインが作業が遅い人は、視野が狭いです。
目の前の製品しか目に入っていないので、自分の作業している位置も、周りの状況も把握していません。
作業が遅れている事にも気づきませんし、周りのイレギュラーにも気が付きません。
目の前の仕事に集中することは素晴らしいのですが、出来れば少し視野を広げたいところです。
こういう所でも、早い人と遅い人に違いが出ます。

ライン作業が早い人と、遅い人のムラ
ライン作業が早い人に比べて、遅い人は作業にムラが有ります。
ライン作業が早い人
ライン作業が早い人は、動きにムラがありません。
常に淡々と作業を行います。
イメージ的には8割の力で動き続ける感じです。
10割の力を出すことも有りませんし、5割の力になることも有りません。
常に全開では無いので、余裕が生まれムラなく一定に作業することができます。
ライン作業が遅い人
ライン作業が遅い人は、動きにムラが有ります。
イメージ的には常に10割の力で動こうとします。
常に10割の力で動こうとすると、体力的にも精神的にも疲れます。
知らず知らずのうちに、動きにムラが出てきます。
ミスも増えますし、疲労もします。
すごく早く作業が終わることも有れば、すごく時間がかかることも有ります。
トータルで見ると、この動きのムラはライン作業が早い人と遅い人の決定的な違いになります。

8割の力で動いた方が早い!
この事に気づいた人は、ライン作業が早いです。
「自分がやっている仕事はそもそも間に合わない設定なのでは?」そんな人はハズレ工程を疑ってみませんか?
ライン作業が早い人と、遅い人の考え方
ライン作業が早い人と、遅い人では考え方も違います。
ライン作業が早い人
ライン作業が早い人は、出来るだけ楽をしようとします。
とは言っても、手を抜いているというわけではありません。
作業台のレイアウトを変更しいたり、部品の同時取り出しをしたりして、極力無駄な動きをしないようにします。
また、効率よく動いている人を見ると、そのやり方を真似たりします。
良い意味で自分のやり方にこだわりが無く、変化を受け入れる感じです。
ライン作業が遅い人
ライン作業が遅い人は、一生懸命に動く事だけが正義だと思いがちです。
他の人からアドバイスをされても、

でもそれだと○○だから…。
何て言って、なかなか受け入れることができません。
同僚や上司からアドバイスを受けた時に、「でもそれだと…」から答える人は要注意です。
ライン作業の最大手ともいえるトヨタ自動車が大切にしていることは改善です。
常に同じやり方にこだわりを持って、一生懸命に動き続けることは誰も幸せにしません。
ライン作業が早くなりたい人は、今の仕事のやり方や環境は完璧でないことを受け入れましょう。
ライン作業を楽にするコツを詳しくお知りになりたい方は、こちらの記事もご覧ください。

それでもライン作業に自信が持てない人は?
ここまではライン作業が早い人と、遅い人の違いについてお伝えしてきました。
ライン作業の現場で実際に観察した結果なので、内容的にも伝わりやすかったのではないでしょうか?
ライン作業が早い人の特徴や考え方を真似れば、ライン作業が遅い人から早い人になることも可能です。
とは言え、ライン作業にまだ自信が持てない方、やっぱり自分にライン作業は向いていないと思う方は、職場を変更することを考えましょう。
職場を変更を考える順番はこんな感じです。
- 工程変更を希望する
- 別の部署に異動を希望する
- 別の工場に転職する
順に見ていきましょう。

工程変更を希望する
まずは、工程変更の希望をしましょう。
悩める人は、とりあえずここからです。
担当する工程が変わって、簡単にラインに乗れるようになることはよくあることです。
タイミングや環境にもよりますが、意外とすんなりと行程移動できることも有ります。
同じ職場の行程移動なら、直属の上司の采配のみで決定できることも多いので、通りやすいです。
別の部署に異動を希望する
「周りの他の工程の仕事を見回しても、同じようなライン作業でやっぱり自信が持てない。」なんて人もいるでしょう。
そんな人は別の部署への異動を希望しましょう。
同じ工場内でも色々な仕事が有ります。
ライン作業の仕事も有れば、非ライン作業の仕事も有ります。
同じライン作業でも、組立に向いている人もいれば、検査に向いている人もいます。
全然別のライン作業をしたい人や、そもそもライン作業以外の仕事をしたい人は、別の部署への異動を希望しましょう。
異動の難易度は工程変更よりも上がります。
別の工場に転職する
「もうこの工場で働く事すら嫌だ!」
こんな風に思い出すと、もうその工場で頑張ることは無理かもしれません。
転職を考えましょう。
世の中には色々な仕事が有ります。
工場に限っても色々な工場が有ります。
過酷な労働環境の工場も有れば、楽ちんな天国のような工場も有ります。
自分の希望条件に合う工場が有るのか?無いのか?聞いてみるだけでも価値があります。
転職にはリスクが有りますが、転職活動はノーリスクです。
「今の工場では働きたくないけど、期間工の働き方は続けたい!」と言う方は、他の期間工募集を一度、確認してみましょう。
>>>色々なメーカー 様々な勤務地から自分に合った所を探すなら【期間工.jp】
ライン作業自体に限界を感じているのであれば、ライン作業以外の仕事を探しましょう。
工場の仕事はライン作業以外にもたくさん有ります。

「もう工場で働くのは嫌!」と言う方は、他の業種に飛び込みませんか?
製造業から異業種への転職が得意なサービスも有ります。

ライン作業が早い人の違いは? まとめ
今回は【期間工】ライン作業が早い人と、遅い人の違いは何?と題しまして、ライン作業が早い人と遅い人の違いをお伝えしました。
正直、ライン作業は誰にでもできる仕事です。
時間をかけて経験を積めば、誰でも早い人になることができます。
とは言え何も考えずに一生懸命に頑張るだけでは、ライン作業が早くなるまでに時間も掛かりますし、なにより大変です。
ライン作業が早い人は作業が早いだけでなく、楽もしています。
ライン作業が早い人の特徴や考え方を真似れば、早くライン作業を出来るようになって、しかも楽。
これは真似ない手は無いでしょう。
それでも全然ライン作業が早くならなかったり、楽にならなかったりした時に工程異動や部署移動、転職を考えればいいのです。
要望を出すことや、転職活動はノーリスクです。気楽に行きましょう。
ライン作業に悩める人の参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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