雪の日に車のワイパーはどうするのが正解?雪国でのワイパー事情

プライベート・メンテナンス

2022~23年、ウィンターシーズン始まりましたね。

雪がたくさん降る地域やスキー場の駐車場などで、ワイパーを上げている車を見たことがある人もいると思います。

スキー場に行くと、なんとなく周りの車につられてワイパーを上げている人もいるでしょう。

今回は、「雪がたくさん降る地域や、スキー場での駐車中にワイパーをどうしておくのが正解か?」を解説します。

東北に住んで早10年越え、一晩で数十センチ雪が積もる事もある地域に住む私が、雪国のワイパー事情について伝えます。

結論から言えば、降雪時のワイパーを上げるか?上げないかは…。

おと
おと

ケースバイケースです!

申し訳ありません。

でも実際にはケースバイケースで対応したほうが効率よく、リスクも少ないんです。

ワイパーを上げる理由、メリット、デメリットを知り、自信をもって駐車中のワイパー状態を選択できるようにしておきましょう。

ワイパーを立てるメリット

雪がたくさん降る地域やスキー場の駐車場などで、ワイパーを上げている車が多いのはなぜでしょう?

最近のクルマに多い、車を駐車してキーをロックするとミラーが閉じる機能のように、「雪国で駐車すると自動でワイパーが上がる!」なんて機能はもちろんありません。

ワイパーが上がっている車は、駐車した後にわざわざワイパーを上げに行っているんです。

メリットが無ければ、そんな面倒なこと誰もしませんよね。

ではワイパーを立てるメリット見ていきましょう。

  1. ワイパーがフロントガラスに凍って張り付くのを防ぐ
  2. ワイパーの変形、ワイパーモーターの破損を防ぐ
  3. ワイパーゴムの劣化を防ぐ
  4. フロントガラスの雪かきを効率よく行うため
  5. 車を発見しやすくなる

ワイパーを立てるメリットは上の5つです。順に見ていきましょう。

ワイパーがフロントガラスに凍って張り付くのを防ぐ

駐車中に雪が降ると、フロントガラスは凍ります。

ワイパーを下ろしたままだと、フロントガラスと一緒にワイパーも凍ります。

特に、降り始めが雨で途中から雪に変わった時は、フロントガラスとワイパーがガッチガチに凍ります。

スイッチでワイパーを作動させても動かないのはもちろん、手でワイパーを引っ張っても、なかなか剥がれないくらいガッチガチに凍ります。

ワイパーを立てておくことで、フロントガラスと一緒にワイパーが凍るのを防ぐ効果があります。

ワイパーの変形、ワイパーモーターの破損を防ぐ

ワイパーを立てずにたくさんの雪が積もると、雪の重さでワイパーが変形したり、ワイパーの位置がズレたりすることがあります。

変形したりズレたりしたワイパーをそのまま使うと、ワイパー同士がぶつかったり、最悪の場合フロントガラスに傷をつける恐れもあります。

破損やズレ、フロントガラスと一緒に凍ったワイパーは、ワイパーモーターに思わぬ負荷をかけることがあり、ワイパーモーターの破損につながります。

ワイパーを立てておくことで、ワイパーの変形、ワイパーモーターの破損を防ぐ効果があります。

ワイパーゴムの劣化を防ぐ

ワイパーの中でも一番デリケートな部分は、ワイパーゴムの部分でしょう。

ワイパーゴムはフロントガラスと密着して、水分や汚れを拭き取ってくれる部分です。

ワイパーゴムはその名の通りゴム製なので、強度はあまり強くありません。

フロントガラスと一緒に凍ったワイパーゴムは無理に動かすと、ちぎれてしまう恐れがあります。

ちぎれるまではいかなくても、ワイパーゴムにキズが付き、フロントガラスのふき取り時に線状に拭き残しが残ってしまうこともあります。

ワイパーを立てておくことで、ワイパーゴムの劣化を防ぐ効果があります。

フロントガラスの雪かきを効率よく行うため

個人的にはワイパーを立てる理由の1位はコレです。

ワイパーを立てておくと、フロントガラスの雪かきが楽なんです。

スノーブラシを使って、フロントガラスの雪を全部取り除いて、最後にワイパーを戻して終了です。

ワイパーを立てていないと、このフロントガラスの雪を取り除くのがとてもやりにくいんです。

ワイパー周辺はスノーブラシが使えず、手で雪を取り除くこともあります。

場合によっては、フロントガラスの雪を取り除いている途中で、1度ワイパーを立てたりします。

雪の降る極寒の中、雪かきはスムーズに行いたいですよね。

ワイパーを立てておくことで、フロントガラスの雪かきを効率よく行うことができます。

車を発見しやすくなる

超が付くほどの豪雪地帯だと、一晩で降る雪の量も相当な量です。

一晩で完全に車が雪に埋まります。

ワイパーを立てておくことで、雪に埋まった車を発見しやすくなります。

立てたワイパーでフロントガラスの位置がわかるので、雪かきもスムーズに行えます。

ワイパーを立てるデメリット

ワイパーを立てるメリットはわかりましたか?

メリットだけ聞くと、雪が降る地域ではワイパーを上げるのは当然に思えてきますよね。

でもちょっと待ってください。ワイパーを立てるデメリットもあるんです。

ワイパーを立てるデメリットはこちら

  1. 落雪でまとまった雪が落ちてきた際、ワイパーが折れる恐れがある。
  2. 立てたワイパーを超えるくらい雪が積もった際、雪かき中にワイパーを壊す恐れがある。

ワイパーを立てるデメリットは上の2つです。順に見ていきましょう。

落雪でまとまった雪が落ちてきた際、ワイパーが折れる恐れがある。

建物の屋根や木などから、まとまった雪が落ちてきたときにワイパーを立てておくと、無理な方向に力が掛かり折れてしまうことが有ります。

特にワゴンやミニバンなどのリアのワイパーは上からの力に弱く、まとまった雪が落ちてくるとワイパーが折れやすいです。

大雪の可能性がある時や、建物や木のそばに駐車する時はワイパーを立てない方が良いかもしれません。

立てたワイパーを超えるくらい雪が積もった際、雪かき中にワイパーを壊す恐れがある。

立てたワイパーが完全に埋まってしまうくらいの大雪が降った時にも注意が必要です。

フロントガラスの雪かきをする際に、ワイパーに気づかずに引っかけて壊してしまう恐れが有ります。

ワイパーが埋まるくらいの雪だと、重量もかなりあります。

雪かきも気合を入れて力強く行うので、ワイパーを引っかけると、力の方向次第で簡単に壊れてしまいます。

大雪の可能性がある時、しばらく雪かきできない状況の時は、ワイパーを立てないほうが良いかもしれません。

状況に応じてワイパーを立てる、立てないの判断をしよう。

ワイパーを立てるメリットとデメリットはわかりましたか?

ここからは私が実際に冬季に行っている、ワイパーを立てる、立てないの判断基準をお伝えします。

ワイパーを立てる時

「雪が降る地域あるある」かもしれませんが、冬季は夏季に比べて天気予報に敏感になります。

当日、次の日はもちろん1週間の予報までしっかりと見ます。

雪が降る予報がでたら、基本的にワイパーは立てておきます。

ワイパーを立てることで、上に上げた「ワイパーを立てるメリット」の恩恵を全て受け取れるからです。

おと
おと

雪予報なら基本的にワイパーは立てる!

ワイパーを立てない時

雪予報なら基本的にワイパーは立てますが、時にはあえてワイパーを立てない時もあります。

それは数日間、車を動かさない予定の時や、大雪が見込まれる時です。

要するに、車にたくさんの雪が積もりそうなときは、あえてワイパーを立てません。

特に数日間、車を動かさないと積もった雪の上にさらに雪が積もる事になり、雪の重量はだいぶ重くなります。

この重い雪が立てたワイパーに負担をかけ、壊れる原因になります。

あとは、屋根にたくさん雪が積もった建物のそばや、気のそばに駐車する時にもワイパーを立てないようにした方がいいです。

雪の重さと落下の衝撃で、立てたワイパーに雪のかたまりが落下すると簡単に壊れてしまいます。

おと
おと

車にたくさんの雪が積もりそうなときは、ワイパーを立てない!

たくさんの雪が落ちてきそうな所では、ワイパーを立てない!

ワイパーにも雨用と雪用がある

最後に番外編です。

ワイパーにもタイヤと同じように「雪用」があるのを知っていますか?

ワイパーにも雪用の「スノーワイパー」という物があります。

雪が降る地域でも、普通の「雨用」ワイパーを使っている人が多いですが、この「スノーワイパー」1度使うと、その効果に驚くかもしれません。

ワイパーの金属部分にゴムでカバーがしてありワイパーの凍結を防ぎ、ワイパーゴムも「雪専用」の物がセットされています。

ワイパーを交換する予定がある人は、1度試してみることをおススメします。

まとめ

今回は「雪の日に車のワイパーはどうするのが正解?」をお伝えしました。

いかがでしたか?ワイパーを立てる理由やメリット、デメリットご理解いただけましたか?

基本的に雪予報ならワイパーを立てておく。

車にたくさんの雪が積もりそうな時や、たくさんの雪が落ちてきそうな所では逆にワイパーを立てない。

この2点を抑えておけば、雪の降る駐車場のワイパー状態の選択はバッチリです。

快適に安全に雪国カーライフをおくりましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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