
トヨタヴァンガードオーナーの皆さーん
トヨタヴァンガードの2.4ℓ仕様に搭載されている2AZエンジンの悪いうわさ(オイル異常消費問題)ご存知ですか?
もしかしてこの記事を読んでくれているあなたのヴァンガード、オイル圧力異常の警告灯が点灯してたりしませんか?
クルマに乗っていて警告灯が点灯すると不安ですよね。
私のヴァンガードは、オイル圧力異常の警告灯が点灯した時には、すでに保証対象から外れていました。
オイル圧力異常の警告灯が点灯してから早2年、私なりに2AZエンジンと付き合い、2023年現在、今でも普通にトヨタヴァンガードに乗っています。
ネットやSNS、動画を検索すると…。
2AZエンジンはヤバい。
2AZエンジンは欠陥エンジン
2AZエンジン車、すぐ売れ
等々ネガティブな意見が沢山出てきますが…。
私のたどり着いた結論は…。

メンテすれば大丈夫!
です。
ヴァンガードが好きだ!
今は乗り換えたいクルマが無い!
今お金無いから、騙し騙しでもいいからヴァンガードに乗っていたい!
そんな人にお伝えしたい記事です。
もちろん個人的な意見なので、全ての2AZエンジン搭載車に言えることでは無いでしょうが1つ2AZエンジンとの付き合い方としてご覧下さい。
トヨタヴァンガードの悪い噂とは?

まずはトヨタヴァンガードの悪い噂について少し知っておきましょう。
ネットや動画を検索すれば、色々な方が詳しく解説しているので、簡単に要点だけ理解しておきましょう。
トヨタヴァンガードの悪い噂は、ヴァンガードの2.4Lエンジン仕様に搭載されている「2AZ-FE」エンジンのオイル異常消費の問題です。
本来、そこまで消費するはずのないエンジンオイルが異常に消費して、最悪エンジンが壊れてしまう重大な問題です。
ヴァンガードだけじゃない問題
ヴァンガード以外にもこの問題の「2AZ-FE」エンジンを搭載しているクルマは多いです。
該当車種はかなり多めです。
2023年現在でも現役で走っているクルマも多いですね。
トラブル内容
エンジンオイル異常消費トラブルの内容です。
中低速域から停止直前までブレーキを踏まずに減速するような運転をされますと、吸気管および燃焼室内の負圧が高い状態で保持されるため、エンジンオイルが燃焼室まで吸い上げられてオイル消費量が増えることがあります。
トヨタリコール情報
当該現象が発生し修理をご用命の場合、下記の通り無料にて修理対応致します。
要するに…。

信号待ちなどで停止する際、ブレーキ踏まずにエンジンブレーキで減速するとエンジンオイル減りますよー!
と言う事になります。
何のためのエンジンブレーキなんですかね?
すごく長い下り坂を走る時はどうすればいいんですかね?
ヴァンガードに乗る人はエンジンブレーキを使うのを躊躇する内容です。
保証内容
続いては保証内容です。
トヨタリコール情報
修理内容
上記のような現象のご用命について、トヨタ販売店で点検の結果、該当する場合は、車種やエンジンの製作時期により修理内容は異なりますが、エンジンECU制御ソフトの書き換え(無料)およびピストン、ピストンリング、オイルノズルを改良品と交換(無料)させていただきます。
保証期間は新車を登録した日から9年以内となります。
問題が有ったので保証期間は延長されていますが、リコールでは無いので新車登録から9年経過したクルマは保証が無く自費で修理することになります。
自費で修理すると?
保証期間内なら無料で修理可能ですが、保証期間が過ぎれば自費で修理することになります。
自費修理ですと、シリンダーブロックASSY交換で約60万円程かかります。
部品交換というより、エンジン本体交換に近いんですから部品代も工賃もお高いです。
しかも、構造上に問題があるエンジンなので対策済みのシリンダーブロックに交換しても…。

100%大丈夫!
とは言い切れない修理です。
自費で60万円かけて修理しても、完璧に直るとは言い切れない。
これでは自費で修理する人は少ないでしょう。
トヨタヴァンガード エンジンの見分け方
2AZエンジンのトラブル内容はわかりましたか?

対策してないし、保証切れてるし、ヤバイ。
と思ってる方もいると思います。
ところがなんと、対策していないエンジンの中にも「トラブルが起きやすいエンジン」と「トラブルが起きにくいエンジン」があるんです。
「2AZ-FE」エンジンは日本製と、中国製のものがあり、どちらかというと中国製の物の方がトラブルが起きやすいようです。
まずは自分のヴァンガードのエンジンをチェックしてみましょう。
ヴァンガード エンジン番号はここで確認
まずはボンネットを開けてクルマの正面に立ちましょう。

エンジンカバーの手前側に刻印が有ります。

よーく見ると…。

2AZから始まる文字列をチェックしてください。

トラブルが発生しやすいエンジン番号
自分のヴァンガードのエンジン番号が確認出来たら、「2AZ」の下の文字列の最初のアルファベット、または数字で、トラブルが起きやすいエンジンかどうかがわかります。
トラブルが起きやすいエンジン番号はこちら
- C
- D
- E
- F
- G
トラブル対策済みのエンジン番号はこちら
- H
- I
- J
- K
トラブルが起こりにくいエンジン番号はこちら
- 1
- 2
- 3
- A
- B
保証サービスでシリンダーブロックを交換したエンジン番号は
- 2AZのみの打刻または打刻部位が青っぽい
ご自分のヴァンガードと照らし合わせてみましょう。
ちなみに、1.2.3.A.Bは日本製エンジン、それ以外は中国製エンジンです。
とは言え、中国製エンジンだからオイルが異常に消費するとか、日本製エンジンだから大丈夫と言う事はありません。
あくまでも1つの目安で、クルマによってトラブルが起きやすいエンジンでも問題ない車両も有れば、保証サービスでシリンダーブロックを交換しても、トラブルが再発する車両も有るようです。
私流2AZエンジンとの付き合い方

ヴァンガードのトラブル内容「2AZエンジンオイル異常消費問題」についてはこれまでの内容だけわかっていれば大丈夫です。
構造上の問題まで理解した所で、対策の打ちようもありません。
私(おと)のヴァンガードも「オイル異常消費問題」を抱えている車両です。
ですが、問題が発覚してから2年以上たちますが、まだまだ元気に走っています。
ここからは私(おと)の、オイル圧力異常の症状が出ているヴァンガードとの付き合い方をお伝えしようと思います。
色々な意見、考え方は有ると思いますが私の考えは最初に言った通り…。

メンテすれば大丈夫!
です。
私流ヴァンガードとの付き合い方。よろしければご覧ください。
トラブル発覚まで
私(おと)のヴァンガードは、神奈川県にあるトヨタディーラーで新車購入。
2011年の3月に納車されました。
登録日は2月の末だったにもかかわらず、東日本大震災の影響でなかなか手元には届かなかったのを覚えています。
納車後、しばらくして東北地方に引っ越すことになり、私のヴァンガードも2か月程度で相模ナンバー→仙台ナンバーに変わります。
大きなトラブルもなく、1年経ち、5年経ち、10年経過目前でメーターの「オイル圧力異常」の警告灯が点灯しました。
2020年の10月、走行距離約15万キロの頃です。
焦りながら、とりあえずエンジンオイルの残量を確認したところ、ゲージに全く付かない状態でした。

とりあえず、近所のカー用品店でオイル交換をして様子を見ます。
この時はまだ…。

たまたまかな?
オイル漏れかな?
位に考えていました。
オイル交換をしてからは、「オイル圧力異常」の警告灯が点灯することもなく、ヴァンガードは元気に走ります。
3か月後、オイル圧力異常の警告灯が点灯したのが気になっていたので、普段はあまり行わない12か月点検を、行きつけのトヨタディーラーにお願いすることにしました。
デーラーの担当者に、

この間、オイルが減って警告灯が点灯したんですよ。
と相談すると、

15万キロ走っていますしね。
多少はオイルも減りますよ。
と知ってか知らずか、やんわりとした返答。
点検が終わると、

ヴァンガード特に問題は無いです!
オイルが減ったら補充するので持ってきてください。
と言われました。
なんかイマイチ納得できなかったので、自宅に戻り「ヴァンガードオイル減る」とか「2AZオイル」とか「トヨタオイル減る」等と検索すると、沢山のトラブル情報が出てきました。

…構造上の問題じゃん…。
と思っても保証期間は1年前に切れています。
ディーラーの営業さんは知っていたんでしょうね。
保証切れているから…責められるから…言わなかったんでしょうね。
定期的にディーラーでオイル交換していたんですけどね。
今まで、オイル量に問題は無かったんですかね?
トラブル前に教えてほしかったですね。
なんて思っても、もう遅いのでこれからの事を考えます。
エンジン番号を確認
まずは自分のヴァンガードのエンジン番号を確認します。
ボンネットを開けて、ライトで照らして確認すると…。

トラブルが起きにくい日本で製造された「B」始まり!
トラブルが起きにくいエンジンと言っても、「起きにくい」だけで、「起こらない」訳では無いので注意してください。

…実際に私のヴァンガードはトラブってます。
正直、オイルが減っていることがわかった後に、エンジン番号を確認したところで何も意味は有りませんね。
オイル粘度変更、添加剤注入
調べてみると簡単にできて効果が期待できる「オイル消費」対策として、
- エンジンオイルの粘度を高くする
- オイル添加剤を注入する
この2つが見つかりました。
不親切なディーラーもちょっと嫌いになったので、カー用品店でオイルとオイル添加剤を自分で選んで交換することにしました。
オイル粘度を純正「0W-20」→「5W-30」に変更。
銘柄もトヨタ純正オイル→カストロール マグナテックに変更。

オイル添加剤「ワコーズのエンジンパワーシールド」を注入。

これで様子を見ます。
走行した感じはオイル粘度を高くした影響か、純正オイルの時よりもレスポンスがよくエンジンが元気に回るような気がします。
さて問題はオイル消費を抑えられるかです。
前回オイル交換をしてから2000キロ程度走行して、オイル量を確認ところレベルゲージギリギリくらいだったので、2000キロで約1ℓオイルが減っていたことになります。
オイル粘度を高い物にしてオイル添加剤を注入後、2000キロ程度走行。オイル量を確認したところレベルゲージに3分の1程度オイルが付いていたので、2000キロで約0.7~0.8ℓの消費になりました。
その差約0.25ℓ。多少ですが効果はある様です。
オイル粘度変更とオイル添加剤注入を同時に行ったので、どちらの方が効果があったのかはわかりませんが、多少は効果がありそうです。
ヴァンガードですとオイル交換時、エレメントまで交換すると4.3ℓオイルを使います。
4ℓ缶1缶では足りずに、追加で1ℓ缶を買うことになります。
4ℓ缶オイルは特価品でも、1ℓ缶は通常のお値段だったりもするので、足りない0.3ℓ分として少し値段は上がりますが、オイル添加剤を使うのは有りだと思います。
月1のオイル量確認
購入から10年、走行距離も15万キロ超、買い替えも検討しましたが、特に欲しいクルマも無かったので、オイル量に気を付けながらもう少し乗ることにしました。
月1回程度ボンネットを開けてオイルの量を確認します。
減っていれば補充します。
と言うか、確実に減っています。
日付、走行距離、補充した量を記録していくと…

〇キロで〇ℓくらい消費している。
というのがわかってきます。
エンジンの構造上、オイルが減るのは仕方がない。と認めて向き合えば特に不安もなくなります。
オイル消費のバランスが崩れ、一気にオイルが減るようになったら、いよいよヤバイと思いますが、コンスタントに〇キロで〇ℓという感じで減っている分にはオイルを補充してやれば問題なく走れます。
マフラーから白煙が沢山出るようになると、オイルが燃えている証拠です。
マフラーからの白煙が増えたら注意しましょう。
月1でオイル量を確認して、減っていれば補充する。
私はこの方法で、「オイル異常消費」が発覚してから2年以上、問題なくヴァンガードに乗っています。
走行距離も18万キロを超えました。
オイル補充方法
オイル交換を自分でしたことが無い人も多いでしょう。
オイル交換を自分でしようとすると、ジャッキアップしたり、クルマの下にもぐったりと大変ですが、オイル補充なら簡単です。
特別な工具も技術もいらないので、ディーラーやカー用品店に行かなくても自分で出来ます。
ヴァンガードでのオイル交換手順を簡単にお伝えしたいと思います。
①ボンネットを開けてオイルレベルゲージでオイルの減っている量を確認します。

②補充するオイルの量をオイルジョッキに入れます。(私は100均の出汁カップで入れています。)

③キャップを開けます

④こぼさない様にオイルを補充します。

⑤キャップをして、オイルゲージでオイルの量を確認して完了です。

オイル交換と違って、補充なら簡単ですよね。
私は補充を繰り返し行っていても、一応10000キロ弱でオイル、エレメント交換はするようにしています。
常にクルマに予備オイルを積んでおく
今のところ、私は緊急で使ったことは有りませんが、ラゲッジルームに予備のオイルと100均の出汁カップ、軍手を常備してあります。
入れているオイルと全く同じオイルの4ℓ缶を購入して、ヴァンガードのラケッジルームに入れてあります。

ヴァンガードのラケッジルーム下のスペースは4ℓ缶がジャストサイズですよ。
オイルジョッキをクルマに積むと、かさばる上に汚いので、キレイに拭いた100均の1ℓ出汁カップが最適です。

オイルと補充する道具を積んであれば、外出先でオイルが減っていることに気づいても、自分で対処できます。
まとめ
今回はヴァンガードのオイルが減る問題と、私流のオイル異常消費するクルマとの付き合い方についてお伝えしました。
私の考えでは、オイルの異常消費はオイルが漏れているわけでは無く、壊れているわけでもない。
構造上の欠陥と割り切ってしまえば、そんなにビビる必要は無いかと思います。
月1程度にオイル量を確認して補充してやれば、十分にまだまだ走れるます。
コスト的に考えても、オイル補充ではそこまでコストはかかりません。
どうせ減ってしまうオイルなのですから、そこそこの物でもいいでしょう。
私の場合は、オイル交換はカー用品店で行って、補充用のオイルはネットで購入しています。
マグナテックはカー用品店でも特価品のことが多く、安めに購入できるのですが、「〇円引きのクーポン」とか「10%オフクーポン」とかは使えないことが多いです。
それよりもネットで買った方が安かったり、ポイントをたくさんもらえるのでお得です。

どうせ補充は自分でするしね~。
私の使っているオイルは、カストロール マグナテック 5W-30です。
値段も手ごろで手に入りやすく、品質も確かなオイルです。
オイル交換時に一緒に注入しているオイル添加剤は、ワコーズのエンジンパワーシールドというオイル添加剤です。
オイル上がり、下がり両方に効果が期待できます。
よろしければ、参考にしてみてください。
オイル補充の履歴を付けておけば、「だいたい何キロ走るとどのくらい減る。」というのがわかってきます。
このオイルが減る量が一定のうちは、まだ大丈夫です。オイルが減る量がどんどん増えてきたら乗り換えを検討するのでも遅くないです。
私もオイルが減る量が増えてきたら、迷わず売却します。
ヴァンガードも今人気のSUVです。
意外と10年落ち、走行距離10万超でもしっかりとお値段ついて買い取ってもらえますよ。

ヴァンガードのオイル消費で悩んでいる人の参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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