融雪剤で車が錆びる!?雪道を走った後は要注意。

メンテ

車が好きな方も、どちらでもない人も自分の車が錆びるのは嫌ですよね。

誰だって錆びだらけの車より、錆びの無いキレイな車の方がいいに決まっています。

でも大丈夫ですか?

あなたのその大切な車、錆びていませんか?

ボディーは洗車してピカピカでも下回りはピカピカだと言い切れますか?

そう下回りの状態はあまり目につかないし、確認しないんです。

そして車は下回りから錆びていくんです。

今回は、そんな気づかぬうちに進行する錆びの対策についてお伝えします。

こんな人に特におすすめの記事です。

  • 普段、あまり雪の降らない地域で生活している。
  • 冬になるとスキーやスノーボードに車で行く。
  • あまり普段洗車をしない。
  • あまり普段車に乗らない。

ポイントは雪道を走った後にどうするかです。

雪が降る地域に住んでいる人にとっては、わりと当たり前のことですが、あまり雪の降らない地域にお住いの人ほど注意しておいた方がいい内容です。

車が錆びると見た目が悪いだけでなく、高額の修理や、廃車になる可能性もあります。

正しい知識と対策をして、大切な自分の車を長く大切に乗りましょう。

融雪剤とは?

そもそも融雪剤とは何でしょう?

雪が降らない地域にお住いの人はあまり聞きなれないワードでしょうか?

融雪剤や凍結防止剤と言われる物の成分は…

  • 塩化ナトリウム
  • 塩化マグネシウム
  • 塩化カルシウム

凝固点の違いから3種類ありますが、どれも「塩化」と付いていることからわかるように、「塩分」が入っています。

冬の高速道路を走っていると撒かれている、白いつぶつぶの薬剤です。

「凍結防止剤散布中」と書かれた車を追い抜くとわかるんですが、雪が降る地域の高速道路では、ものすごい量撒いています。

なぜ融雪剤をまく?

雪が降る地域では、もちろん道路にも雪が積もります。凍結もします。

融雪剤を撒くことによって、雪を溶かし、道路を凍結しにくくするのです。

雪がたくさん降る地域で、車が道路を走れるのは除雪車の活躍だけでは無く、融雪剤を撒くことによる効果も大きいのです。

なぜ融雪剤で錆びる?

金属は水分が付着すると酸化して錆びやすくなりますが、融雪剤を含んだ水分はより酸化を進めます。

塩化カルシウムなどの塩分を含んだ水分は、金属の酸化スピードを上げます。

融雪剤を撒いてある道路で、融雪剤を含んだ水分が車に付着しないように走るのは不可能でしょう。

融雪剤を含んだ水分は、錆びやすい水分と認識しておけばOKです。

雪道を走った後は?

では実際に雪道を走行した後はどうすればよいのでしょう?

答えは一つ

おと
おと

洗車をする!

これに限ります。

洗車をして車についた融雪剤を洗い流すことです。

融雪剤も洗車をすれば洗い流すことが出来ます。

雪が降る地域の道路を走行すると、車はめちゃくちゃ汚れます。

中途半端に溶けた雪の道路を走った後なんかは、もう触るのが嫌になるくらいに汚れます。

普段雪のあまり降らない地域で生活する人が、休みにスキーなどで雪の降る地域に行った後は、あまりにも汚れるのですぐに洗車をするでしょう。

洗車をすれば雪道で汚れた車もピカピカになります。

間違っても、雪道を走行したまま洗車せずにガレージに置いておくようなことはやめましょう。

ガレージの中で錆が進行します。

では次から少し融雪剤の付いた車の洗車のポイントについて見ていきましょう。

自分で洗車

「自分の車は絶対に自分で洗う!」というこだわりを持っている方も多いでしょう。

雪道で汚れた車をピカピカの状態に戻すために洗車する。

でもちょっと待ってください。

おと
おと

下回り洗ってますか?

洗車と言えば車のボディー中心で、時間があったら内装も少々。

なんて人も多いのではないでしょうか?

雪道を走った後以外なら、この洗車方法でも大丈夫ですが、雪道を走った後は、必ず下回りも洗ってあげてください。

特に車のボディーが触りたくなくなるくらいに汚れた時は、絶対です。

とは言え、ジャッキアップしてスポンジで洗うなんて大変ですし、無理ですよね。

そんな時は高圧洗浄機を使いましょう。

下回り、タイヤ周りを高圧洗浄で一気に洗い流します。

洗い残しのないように丁寧に高圧洗浄することで、融雪剤を洗い流すことが出来ます。

普通のホースの水圧では融雪剤を洗い流すには、ちょっと弱いので高圧洗浄機を使うのがおススメです。ボディーの洗車も楽になりますしね。

洗車をメインで使うのであればケルヒャーのK2サイレントがおススメです。
音も小さめで、コンパクト、節水にもなりますし洗車もはかどりますよ。

洗車機で洗車

洗車をする場所が無い人や、「冬の寒空の下、洗車するなんてちょっと…。」

という人もいるでしょう。

そんな人は洗車機を利用しましょう。

洗車機を使えば、洗車する場所の問題もクリアでき、寒さの問題も最小限にできます。

洗車機を使う際のポイントは一つです。

おと
おと

下部洗浄のオプション追加でお願いします!

下部洗浄のオプションを追加すると、洗車機の下部から高圧洗浄で下回りを洗ってくれます。

ボディーを洗車している最中に、下から高圧洗浄してくれるので時間もかかりません。

オプション料金は200円から400円程度の事が多いです。

無料では無いですが、下回りを錆びさせて修理する費用に比べたら安いものでしょう。

雪道を走った後に洗車機を利用する時は、下部洗浄オプションを追加することを強くおススメします。

プロに任せて洗車

「…自分で洗うのはちょっと。」でも「洗車機に入れるのもちょっと。」

という方は、洗車のプロに任せるのがいいでしょう。

洗車専門店で「下回りスチーム洗浄」してもらうのが、融雪剤を落とすには一番でしょう。

車をリフトアップして、洗車のプロが高圧洗浄で下回りを洗う。

自分で洗うよりも、洗車機の下部洗浄オプションよりも確実に融雪剤を落とせます。

もちろん洗車のプロが手作業で行うので費用は高め。3000円くらい~の予算を見ておいた方がいいでしょう。

どちらかというとシーズン終わりの雪が無くなり、春になるタイミングで行うと良いでしょう。

錆びにくくするには?

大切な車を錆から守るためには、下回りをアンダーコートする方法もあります。

下回りを錆から守る防錆剤を塗ります。

防錆剤を自分で用意してDIYで行うこともできますが、清掃、マスキング、塗装と、やることはたくさんです。

手間的にも、技術的にも、費用的にも専門の業者に頼むのがよいでしょう。

費用は2万円弱~5万円くらいが相場のようです。

車の状態にもよりますが広めの値段設定です。

ただアンダーコートをしても、あくまでも塗装なので剥がれることがあります。

車の下回りに塗装するので、縁石や飛び石で下回りにダメージが加わると剥がれます。

アンダーコートをしても、定期的に下回りまで洗車するのは忘れないようにしましょう。

また下回りだけでなく、車のボディー自体のダメージにも注意しましょう。

ボディーを擦ったりして、塗装が剥がれて鉄が出ていると、そこから錆が発生します。

ボディーに少し錆が付くと、あっという間に広がっていきます。

修理も高額になりやすいので、ボディーのダメージは早めに直しましょう。

洗車を怠って後悔した人たち

最後に、私の知人の洗車を怠って後悔した人たちの話をさせてください。

洗車を怠って後悔した人は、ここ最近で2人ほどいました。

あまり雪の降らない関東地方から、仕事の都合で雪が降る東北地方に引っ越して約十年。

そろそろ融雪剤の蓄積されたダメージが、限界を迎えるころだったのかもしれません。

わりと下回りの錆びは、身近なものだと感じていただければOKです。

休みしか車に乗らないAさん

一人目は、休みの日しか車に乗らないAさんです。

Aさんは会社への通勤は軽自動車を使い、仕事が休みの日だけメインの車に乗っている人でした。

この大切なメインの車が錆びました。

メインの車は近所のパチンコ、買い物が主で、遠出をするのは年に数回の帰省のみでした。

週末しか乗らないメインの車は、平日はずっとガレージの中。

週末に乗って、車が汚れても洗車をするのは最短で翌週という状態でした。

そんな中で、ある日警告灯が点灯。

急いでディーラーに駆け込み点検してもらうと、おそらくはコンピューター系のトラブルとのこと。

じゃあコンピューターを交換しようにも、下回りが錆びだらけでコンピューターが外せないとのことでした。

錆びだらけで、いろんな部品が固着していて、コンピューターまでたどり着けない状態でした。

Aさんは泣く泣く車の乗り換えを決意。

新車から約10年、走行距離5万キロ程度でした。

錆びだらけの車は廃車にはならず、海外に持っていくそうで格安で買い取られていました。

平日しか乗らないBさん

もう一人は平日の会社に行く時だけ車に乗るBさんです。

Bさんの自宅は駅前にある事もあり、休日はほとんど車に乗らないそうです。

車を使うのは平日の通勤のみでした。

「どうせ冬はすぐ車汚れるから!」と冬はあまり洗車をしない人でした。

ある日、通勤しようとすると車のタイヤ付近から違和感があり、「パンクしたかな?」と路肩に車を寄せて停まると、フロントのブレーキが固着して、戻らなくなっていたそうです。

Bさんの車は、そのままレッカー車でディーラーに入庫。

修理と点検してもらうと、ブレーキの問題だけでなく、下回りは錆びだらけ。

マフラーに穴、ブレーキ固着、マフラーハンガー折れ、ブーツ破れなど、下回りがボロボロだったそうです。

救いはAさんの車と違い、まだ直せる状態だったことでした。

Bさんは車検も近いということで、全て修理してもらうことにしたそうです。

5ナンバーサイズの車で車検、修理代金30万円オーバーだったそうです。

Bさんの車は新車から8年10万キロです。

修理してからは、冬でもBさんの車はわりと洗車されていることが多くなりました。

Aさん、Bさんに共通することは、2人とも冬季はあまり洗車をしないことと、下回りまで洗車していなかった点です。

まとめ

今回は、融雪剤で車が錆びる恐れについてお伝えしました。

融雪剤や、凍結防止剤が解けた水分は金属の錆びを進行させます。

雪が降る地方の道路には、この金属を錆びさせる水分が沢山あります。この水分が車のボディーや下回りに付いたまま放置すると、どんどん錆が進みます。

特に下回りは、普段目に付かないところなので、錆が進んでも気づかない可能性もあります。

気づいた時には、高額修理費用や、廃車の恐れすらあるので注意しましょう。

おと
おと

雪道を走ったら早めに洗車!

まずは、これを徹底してください。

自分で洗っても、洗車機に入れても、プロに頼んでも、どれでもいいです。

その際、下回りを高圧洗浄で洗うのをお忘れなく。

雪がよく降る地域にお住いの方は、毎日のように雪道を走るでしょうから、2週間に1度程度は洗車を行いましょう。

「どうせすぐ汚れるから。」と考えてはダメですよ。

冬でもしっかりと洗車して、大切な車を錆から守りましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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