安全靴を履いて仕事をされている方、お疲れ様です。
工場勤務や、職人さん、ドライバーさんなど安全靴で仕事をされている方は多いのではないでしょうか?
足下に危険がある仕事には安全靴は必須。仕事中の相棒と言っても過言でないでしょう。
その仕事中の相棒…。

臭っていませんか?
安全靴はその名の通り、足を危険から守る安全に特化した靴です。
衝撃から足を守るためには、強度のあるパーツをつま先に入れたり、丈夫な素材にしたりしてあります。
自然と普通の靴よりも通気性が悪くなります。
その上、安全靴を履く仕事は肉体労働が多く、1日中履きっぱなしの事も多いです。
日々、通気性の悪い靴で、1日中の肉体労働。
安全靴が臭うのは必然かもしれません。
とは言え、誰でも靴が臭うのは嫌ですよね。
今回は、安全靴が臭う原因と、簡単にできる対策をお伝えします。
1日8時間以上、週5日安全靴を履いて動き続ける自動車メーカーの工場勤務が、たどり着いた対策です。
私も以前は安全靴の臭いに悩んでいましたが、今では安全靴の臭いは気になりません。
こんな人にお勧めの記事です。
- 最近、安全靴が臭い気がする……。いや臭い!
- 安全靴を新品に変えてもすぐに臭くなる。
- 仕事から帰ると「足を洗って!」と家族から言われる。
等々、安全靴の臭いに悩んでいる人向けの記事です。
臭う原因を知り、しっかりと対策できれば、安全靴を臭わなくすることも可能です。
一緒に、安全靴を臭わなくする方法を見ていきましょう。
安全靴の臭いの原因は?

なぜ安全靴が臭うのでしょう?
普通の靴はにおいが気にならない人でも、

…安全靴のにおいは気になる。
という人もいると思います。
臭いの正体は細菌です。
細菌のフンがあの嫌な臭いの元になります。
安全靴が臭う人の足にも、安全靴が臭わない人の足にも必ず細菌はいます。
細菌がいるのは仕方が無いとして、この細菌の量が問題になってきます。
残念なことに足にいた細菌は、量が増えると靴下や靴にも繁殖します。
安全靴を履いて仕事を長時間していると、この細菌の量を増やしやすい環境を靴の中に作ってしまいやすいです。
増えた細菌が足、安全靴、靴下といろんな所で繁殖します。
次から安全靴がなぜ細菌を増やしやすい環境なのかを、詳しく見ていきましょう。
履いている時間の問題
そもそも履いている時間が長いです。
安全靴は仕事をするときの靴ですので、始業から終業までずっと履いている人も多いのではないでしょうか?
1日8時間以上、週5日間、同じ安全靴を履き続けていませんか?
なかなか靴を脱ぐタイミングも無く、ずっと履いている安全靴の中の細菌はどうしても量が増えてしまいます。
仕事で使う靴、革靴でもなんでもそうですが、長時間同じ靴をずっと履き続けるのですから、においに無頓着ですと靴がにおうのは当然です。
材質、形状の問題

安全靴は、その名の通り安全に仕事をするための靴です。
安全靴(あんぜんぐつ、Safety boots)とは、安全靴は日本工業規格(JIS)において「主として着用者のつま先を先芯によって防護し、滑り止めを備える靴」と定義されています。重量物を扱い、重機を運用する工場や、鉱業、建設・建築、工事現場等の足への危険を伴う現場で着用者の足を保護することを目的としています。一般的に、保護性能を持った先芯を搭載した靴が総称として安全靴と呼ばれることがありますが、正しくは既定の材料を使用しJIS認可工場で製造された靴で、JIS規格の安全性・耐久性を満たした靴を「安全靴」と呼びます。JIS規格には主につま先の保護を備えた「JIS T8101 安全靴」と静電気帯電防止性能を備えた「JIS T8103 静電気帯電防止靴」があります。
ミドリ安全株式会社
つまり、安全を最優先として造られた靴です。
安全靴ですと、どうしても、普通の靴に比べて通気性が悪くなりがちです。
そして安全靴を履く職場は、体を動かす仕事が多いです。
通気性が悪く、高温多湿の安全靴の中では汗も沢山かきます。
汗は細菌の餌、高温多湿は細菌が活発になる環境。
細菌の大好きな餌と環境がそこにはあります。
安全靴の中は細菌のパラダイスです。
安全靴の簡単な臭い対策
安全靴が臭いやすい原因を知ったところで、対策をしていきましょう。
1つの対策だけを行うのではなく、複数の対策を並行して行うことで大きな効果が期待できます。
安全靴の簡単なにおい対策は次の5つです。
- 足を清潔にする。
- サイズの合った安全靴を履く。
- 靴を休ませる。
- 靴下、インソールを見直す。
- 臭い防止アイテムを使う。
難しい事ではないので、安全靴の臭いにお悩みの方はぜひ実践してみてください。
足を清潔に
安全靴のにおいを対策する前に、まず自分の足を見直しましょう。
- 毎日、お風呂に入って清潔にしていますか?
- 靴下は毎日、交換していますか?
- 靴下に穴空いていませんか?
仕事が終わって帰宅したらお風呂に入って足を十分に温めてから、ボディーソープ、石鹸を使い、しっかり泡立ててから足全体を優しく洗いましょう。
足を温めることで皮膚が柔らかくなり、古い角質も落ちやすくなります。
洗った後はしっかりと水分をふきとり乾燥させましょう。
足に水分が残っていると、せっかくキレイに洗ったのに、また細菌が活発になってしまいます。
もちろん、洗濯をした清潔な靴下を履くのもお忘れなく。
まずはここからです。
偏見かもしれませんが、靴下に穴が開いて平気で履いている人は、靴のにおいにも無頓着なことが多いです。
気を付けましょう。

サイズの合った安全靴を履く
以外なことに、靴のサイズも足のにおいに関係します。
きちんと自分に合ったサイズの靴を履くことも、足のにおい対策には有効です。
あえて小さい靴を選んで履く方は少数派ですが、少し大きめのの靴を履いている方は多いのではないでしょうか?
大きめのサイズの靴を履いて、靴の中に隙間ができてしまうと、そこに湿気がたまり、より汗をかきやすくなります。
ただでさえ蒸れている靴の中にさらに蒸れるスポットを作り出し、においの元の細菌もより活発になります。
また、サイズの合っていない靴は、歩く、向きを変えるなど普通の動作でも余計に力が入り、動き的にもストレス的にも余計に汗をかきやすくなります。
自分に合った靴のサイズを選びましょう。
靴を休ませる
毎日、同じ靴を履いていると当然ですが、足のにおいの原因になります。
出来れば、2、3足の靴でローテーションして履きたいところです。
工場勤務で支給される安全靴を履く場合はそれは難しいので、仕事が終わったら、しっかりと靴を休ませてあげましょう。
脱ぎっぱなしでロッカーにしまってしまうと、靴の中に湿気が溜まったままになるので、においの原因になります。
靴ひもを緩めて、インソールを外しておく。
インソールを外すことで、インソールを乾燥させ、安全靴の中の湿気を逃がすことが出来ます。
これだけでも効果はあります。ポイントは湿気を溜めないことです。
靴下、インソールを見直す
靴下にはいろいろな素材があります。
最近では安全靴用の靴下も有ります。
抗菌!速乾!高強度!と安全靴を履くうえで、うれしい機能が詰まっています。
安全靴専用のものでなくても、抗菌効果や消臭効果を備えたものを選ぶと効果的です。
1日ずっと肌に密着して着用するものなので、快適なものを選びましょう。
インソールにも通気性の良いもの、抗菌、消臭効果のあるものがあります。
インソールは足のストレス軽減にも効果が有るので、こちらも快適なものを選ぶと効果的です。
色々な製品が出ているので、探してみるのも楽しいです。

臭いを防止するだけでなく、インソールには安全靴を履いて仕事をする人にぴったりの効果があります。
工場などでの立ち仕事にインソールが必須の理由をお知りになりたい方はこちらの記事もご覧ください。
臭い防止アイテムを使う

足のにおいを防止するアイテムを使うのも効果的です。
防臭効果のあるスプレーや、パウダー、クリームなどが有ります。
靴に使用するもの、足に直接塗りこむもの、靴下の上からで効果のあるものなど色々な種類があります。
特に足裏用のクリームは直接、足に塗り込むことで足裏をサラサラにします。足裏の汗をかきにくくしてくれるので、靴の中の蒸れを抑えられ1日快適に過ごせます。
工場で1日安全靴を履く方におススメなのは、靴消臭パウダーです。
手軽に使えて、効果もあるので、自動車工場では使っている人が多いです。
まとめ
今回は安全靴の臭いの問題についてお伝えしました。
通気性の悪い安全靴を1日中履き続けて、ケアもしてあげない。
これでは、安全靴が臭うのも仕方がないのかもしれません。
安全靴は、臭いが出やすいことを認識したうえでしっかりと対策をしていきましょう。
対策はこちら
- 足を清潔に
- サイズの合った安全靴を履く
- 靴を休ませる
- 靴下、インソールを見直す
- 臭い防止アイテムを使う
難しい対策は無いと思います。
簡単な対策を組み合わせることで、安全靴を臭わなくする効果が期待できます。

毎朝、仕事始めに臭う安全靴を履くのは嫌ですよね?
しっかりと対策して、臭わない安全靴で爽やかにお仕事しましょう。
足の痛みについてお悩みの方はこちらの記事もご覧ください。
安全靴を履くことも多い、工場の立ち仕事の足の痛みの予防法をお伝えします。
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